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財務セクション 2010年 (分割版) | アニュアルレポート | KDDI株式会社 kddi ar2010 j14

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CONTENTS

60

5年間の要約財務データ

61

セグメント情報

62

財政状態および経営成績に関するFAQ

64

財政状態および経営成績の分析

77

事業等のリスク

80

連結貸借対照表

82

連結損益計算書

83

連結株主資本等変動計算書

85

連結キャッシュ・フロー計算書

86

連結財務諸表注記

104

公認会計士の監査報告書

(2)

財務セクション

百万円 百万米ドル*1

KDDI連結 2006 2007 2008 2009 2010 2010

営業収益 ¥3,060,814 ¥3,335,260 ¥3,596,284 ¥3,497,509 ¥3,442,147 $36,996

 電気通信事業営業収益 2,398,526 2,592,882 2,749,897 2,720,675 2,606,165 28,011  附帯事業営業収益 662,288 742,378 846,387 776,834 835,982 8,985

営業利益 296,596 344,701 400,452 443,207 443,862 4,771

当期純利益 190,569 186,747 217,786 222,736 212,764 2,287 EBITDA 654,409 691,699 769,209 904,030 927,253 9,966 売上高営業利益率 9.7% 10.3% 11.1% 12.7% 12.9% 12.9% EBITDAマージン  21.4% 20.7% 21.4% 25.8% 26.9% 26.9%

総資産 2,500,865 2,803,240 2,879,275 3,429,133 3,819,537 41,053

 有利子負債残高 770,692 620,471 571,945 874,951 1,096,778 11,788 純資産(旧 株主資本)*2 1,295,531 1,537,114 1,715,731 1,881,329 2,078,451 22,339 営業活動によるキャッシュ・フロー 575,531 738,703 545,234 712,231 739,992 7,953 投資活動によるキャッシュ・フロー (435,923) (442,218) (557,688) (775,470) (924,442) (9,935)  フリー・キャッシュ・フロー 139,608 296,485 (12,454) (63,240) (184,450) (1,982) 財務活動によるキャッシュ・フロー (256,935) (258,919) (104,410) 191,490 149,239 1,604 1株当たり情報(円及び米ドル):

 当期純利益 45,056 42,505 48,810 49,973 47,768 513  潜在株式調整後当期純利益 45,025 42,495 48,807 ̶ ̶ ̶

 配当金 8,000 9,500 10,500 11,000 13,000 140

 純資産(旧 株主資本) 296,383 339,806 377,278 413,339 453,003 4,869

*1 米ドル金額は、便宜上、1ドル=93.04円(2010年3月31日実勢レート)にて換算しています。

*2 2007年3月期より純資産(株主資本+評価・換算差額など+新株予約権+少数株主持分)を記載しています。

主な経営指標 2006 2007 2008 2009 2010

自己資本比率(%) 51.8 54.1 58.5 53.7 52.8

D/ Eレシオ(倍) 0.59 0.41 0.34 0.48 0.54 自己資本当期純利益率(%) 15.5 13.3 13.6 12.6 11.0 総資産営業利益率(%) 11.9 13.0 14.1 14.1 12.2

総資産回転率(倍) 1.2 1.3 1.3 1.1 0.9

自己資本回転率(倍) 2.5 2.4 2.2 2.0 1.8

流動比率(%) 103.6 88.0 107.4 122.5 118.0 固定比率(%) 145.4 136.4 132.3 139.0 146.2 固定長期適合比率(%) 99.8 106.2 99.4 95.5 97.6

手元流動性(倍) 0.6 0.7 0.3 0.7 0.6

インタレストカバレッジレシオ(倍) 35.2 59.4 52.7 60.6 59.7

配当性向(%) 20.8 22.4 21.5 22.0 27.2

自己資本比率=自己資本(期末)総資産(期末) D/ Eレシオ=有利子負債残高(期末)自己資本(期末) 自己資本当期純利益率=当期純利益 期首・期末平均自己資本 総資産営業利益率=営業利益 期首・期末平均総資産 総資産回転率=営業収益 期首・期末平均総資産 自己資本回転率=営業収益 期首・期末平均自己資本 流動比率=流動資産(期末)流動負債(期末) 固定比率=固定資産(期末)自己資本(期末)

固定長期適合比率=固定資産(期末)(自己資本(期末)+固定負債(期末)) 手元流動性=手元流動性(現金及び預金、有価証券)(営業収益 12)

インタレストカバレッジレシオ=営業キャッシュ・フロー 利払い (「アニュアルレポート2009」より、計算方法を変更しています。) 配当性向=年間配当金 当期純利益(2006年3月期までは単体、2007年3月期より連結の配当性向を記載しています。)

(注)自己資本=純資産−新株予約権−少数株主持分 3月31日に終了した各年度

5 年間の要約財務データ

(3)

百万円 百万米ドル*1

移動通信事業 2006 2007 2008 2009 2010 2010

営業収益 ¥2,510,395 ¥2,677,445 ¥2,862,599 ¥2,719,211 ¥2,650,135 $28,484

 グループ外売上 2,484,202 2,662,550 2,851,679 2,708,005 2,637,806 28,351   電気通信事業 1,903,427 2,017,516 2,149,208 2,100,289 2,004,921 21,549   附帯事業 580,775 645,034 702,471 607,716 632,886 6,802  セグメント間売上 26,193 14,895 10,920 11,206 12,329 133

営業利益 354,439 385,689 455,044 501,461 483,742 5,199

当期純利益 145,303 209,458 266,472 273,120 293,175 3,151 フリー・キャッシュ・フロー 266,178 294,838 82,414 179,968 276,493 2,972 EBITDA 605,172 598,134 692,239 821,881 826,834 8,887 売上高営業利益率 14.1% 14.4% 15.9% 18.4% 18.3% 18.3% EBITDAマージン 24.1% 22.3% 24.2% 30.2% 31.2% 31.2%

固定通信事業 2006 2007 2008 2009 2010 2010

営業収益 ¥619,314 ¥714,350 ¥718,646 ¥848,712 ¥839,178 $9,020

 グループ外売上 518,716 610,364 629,647 759,313 751,196 8,074   電気通信事業 470,391 548,675 565,331 618,972 600,135 6,450   附帯事業 48,325 61,690 64,316 140,341 151,060 1,624  セグメント間売上 100,598 103,986 88,999 89,399 87,982 946 営業利益(損失) (61,309) (49,036) (64,668) (56,560) (44,217) (475) 当期純利益(損失) 26,362 (23,448) (51,731) (43,072) (68,383) (735) フリー・キャッシュ・フロー (102,317) 6,303 (53,897) (40,744) (75,673) (813) EBITDA 41,451 80,890 58,129 82,301 94,669 1,018 売上高営業利益率 (9.9%) (6.9%) (9.0%) (6.7%) (5.3%) (5.3%) EBITDAマージン 6.7% 11.3% 8.1% 9.7% 11.3% 11.3%

その他事業 2006 2007 2008 2009 2010 2010

営業収益 ¥103,504 ¥108,704 ¥167,159 ¥72,777 ¥112,247 $1,206

 グループ外売上 57,896 62,345 114,958 30,191 53,145 571  セグメント間売上 45,607 46,359 52,201 42,586 59,102 635 営業利益(損失) 4,381 6,858 9,015 (2,476) 3,505 38 当期純利益(損失) 34,861 3,571 1,247 (3,543) 1,234 13

売上高営業利益率 4.2% 6.3% 5.4% (3.4%) 3.1% 3.1%

(4)

財政状態および経営成績に関するFAQ

ここでは株主・投資家の皆様の利便性を考慮し、「財政状態および経営成績の分析」のなかで、

皆様より頻繁に頂戴するご質問をFAQ(よくある質問)として集約しました。ご活用いただければ幸いです。

2009年度営業利益 (単位:億円)

①会社当初計画 ②実績 ③差異(② – ①)

連結 4,700 4,439 △261

移動通信事業 5,100 4,837 △263

固定通信事業 △400 △442 △42

 移動通信事業において、①端末販売台数が新規契約を中心に当初計画を20万台超過し たことにより、販売手数料など関連費用が増加したこと、②当初計画に見込んでいなかっ た端末評価減・廃棄損が発生したこと、などにより当初計画を263億円下回りました。  固定通信事業において、①景気悪化の影響もあり国際電話などレガシー系音声収入が 会社計画を下回ったこと、②為替影響による海外連結子会社利益の減少などにより、当初 計画を42億円下回りました。

2009年度の営業利益実績が会社 の当初計画を下回った要因は?

Q1

2009年度のauの販売手数料 単価の減少要因と今後の 見通しは?

Q3

au 販売手数料平均単価08年度 (単位:円)

実績

09年度 10年度

見通し

1Q 2Q 3Q 4Q 通期実績

販売手数料平均単価 39,000 41,000 44,000 30,000 30,000 36,000 29,000  09年度上期は、旧モデル端末の在庫調整と新料金サービスの導入に併せた拡販施策のた め、販売手数料を短期集中的に投入したことから高水準となりました。一方、下期は、端末 商品力の向上に加え、端末調達単価の低減効果や端末在庫のコントロールなどにより販売 手数料の抑制を図ったことから、当初計画の36,000円を達成しました。2010年度はさらな る商品力の向上や端末調達単価の低減により、09年度比7,000円減の29,000円を計画し ています。

2009年度のau ARPUが大きく 低下した要因は?

Q2

au ARPU 内訳 ①08年度実績 ②09年度実績 ③差異(② – ①)(単位:円)

総合ARPU 5,800 5,410 △390

音声ARPU 3,590 3,150 △440

データARPU 2,210 2,260 +50

 音声ARPUの対前年度での下落(△440円)要因は、シンプルコース契約者の増加影響が 最大となっており、続いて携帯電話事業者間のアクセスチャージの遡及精算の影響、期中 に導入した指定通話定額の影響などです。また、データARPUの対前年度での上昇(+50 円)要因としては、「ダブル定額スーパーライト」「ガンガンメール」のサービス導入による定 額サービス契約者の裾野拡大、ライフスタイルや年齢などお客様層毎にマッチしたコン テンツ・サービスの提供やauショップなど当社販路を活用した利用促進などです。

(5)

 設備投資は既にピークアウトしており、現在移動通信事業において大きな割合を占める 800MHz帯周波数再編の関連投資についても、2012年に対応を完了する予定です。また 2012年にサービス開始予定のLTE関連投資については、2010年度∼2014年度末までの累 計投資額として総務省申請ベースで5,150億円規模を見込んでいます。なお、LTE投資期間 における各年度の投資水準は、2008年度の過去最高水準(連結5,751億円)を上回る予定 はありません。

今後の設備投資水準は?

Q5

 2010年度については、当社出資持分相当(33.3%)の取込持分利益80億円、のれん償却 相当額110億円との合計で、30億円の持分法投資損失を見込んでいます。なお、2010年3 月31日をJ:COM株式のみなし取得日としていることから、当社の2010年度業績見通しに は、J:COMの4月∼12月分の業績見通し影響額を反映しています。

 また、株式取得に伴い発生したのれん相当額は、約2,900億円(2010年4月23日時点概算)で あり、償却期間は20年、単年度の償却額は145億円となる見通しです。

J:COMの2010年度業績見通し への影響額は?

Q8

 09年度のUQコミュニケーションズ(当社議決権比率:32.3%)に対する当社の持分法投 資損益は、92億円の損失となり、10年度については、エリア整備の強化にともなう設備投 資の増加により損失額は拡大する見通しです。じぶん銀行(当社出資比率:50.0%)に対す る当社の持分法投資損益は、34億円の損失となり、10年度については、早期の単年度黒 字化に向け損失規模の縮小を目指しています。

2009年度および2010年度の UQコミュニケーションズおよび じぶん銀行の連結影響は?

Q7

および来期業績への影響は? 来期以降の費用計上のイメージは?

今期の営業利益見通しの前提は?

Q6

営業利益 (単位:億円)

09年度実績 10年度見通し

増減 前年度比

連結 4,439 4,450 +11 +0.3%

移動通信事業 4,837 4,300 △537 △11.1%

固定通信事業 △442 100 +542 ̶

移動通信事業:対前年度 △537億円

 シンプルコースへの移行に伴う電気通信事業売上の減少(△1,149億円)が継続する中 で、販売手数料の削減(△620億円)は図るものの、800MHz帯の周波数再編に伴うコスト 増が響き、営業利益は前年度比△11.1%、△537億円と減益を見込んでいます。

固定通信事業:対前年度 +542億円

 ①海外を含む連結対象子会社の増加、②KDDI単体のFTTH事業(auひかり)の顧客基盤拡 大を中心にKDDI単体の営業収益が増加すること(+189億円)に加え、③前期実施したネット ワークスリム化などに伴うコスト削減効果(△195億円)、④ CTC、JCN、海外子会社の利益拡大

(+117億円)などから+542億円と大幅増益を見込んでおり、営業利益ベースでの黒字化を予 定しています。

(6)

●概観

a)当社グループの状況

 当社グループは、当社および連結子会社97社ならびに関連会 社21社により構成され、国内で移動通信と固定通信の両事業を 併せ持つ総合通信会社です。

 移動通信事業においては、au携帯電話サービスを提供してお り、2010年3月末現在の国内シェアは28.4%と第2位のシェアを 有し、3,187万のお客様にご契約いただいています。

 固定通信事業においては、「メタルプラス」などの音声サービス、

「auひかり」「コミュファ光」などのブロードバンドでのインター ネット接続サービス、ケーブルテレビサービスなどの各種固定通 信サービスを提供しています。なお、アクセス回線数について は、2010年3月末現在、594万回線のご契約をいただいています。 また、法人のお客様には新型ネットワークサービス「KDDI Wide Area Virtual Switch」、グローバルデータセンター「TELEHOUSE」 をはじめとした各種ICTソリューションサービスを提供しています。  その他事業においては、コールセンター事業、コンテンツ事業 などを行っており、当社グループにおけるサービス向上ならびにグ ループ事業の連携強化のための各種サービスを展開しています。

* FTTH、直収電話(メタルプラス、ケーブルプラス電話)、ケーブルテレビのアクセス回線 で重複を除く。

b)電気通信業界の状況と当社グループの対応

 移動通信市場においては、低廉な料金サービスの提供、多種・ 多様な携帯電話端末、音楽・映像・電子書籍などのコンテンツ サービスの提供などを通じ、お客様獲得に向けた競争が一段と 激しさを増しています。また、固定通信市場においてはFTTHサー ビスを中心としたブロードバンドサービスなどの展開に加え、固 定通信と移動通信、あるいは通信と放送の融合が進展しつつあ り、サービス競争が新たな局面を迎えています。

 このような情勢のもと、当社グループは、移動通信事業におい ては多様なお客様ニーズに対応した端末の開発・販売、新料金プ ランの開発・提供などに加えて、新ブランド「iida」を含め、個人・ 法人のお客様に向けたサービス内容の拡充に努めました。また、 固定通信事業においては、お客様にご利用いただきやすいサー ビス内容の拡充と、FTTHサービスを中心とするアクセス回線の 拡大に努めるとともに、法人のお客様向けには海外拠点の拡充 によるお客様の海外事業展開の支援体制強化やソリューション サービスの拡充に努めました。

●概況

 当連結会計年度における営業収益は3兆4,421億円、対前年度 554億円減、対前年度比で1.6%の減収となりました。移動通信 事業については、累計契約者数は対前年度比で増加したものの、 シンプルコースの浸透による音声ARPU(1契約当たりの月間平均 収入)の減少や端末販売単価の低下などにより減収となりまし た。固定通信事業については、当社および中部テレコミュニケー ション株式会社におけるFTTHサービスの拡販や連結子会社で あるジャパンケーブルネットグループのCATV局拡大などによる増 収の一方、当社音声系サービスにおける減収が大きく、当社グ ループ全体では減収となりました。

財政状態および経営成績の分析

 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されています。

 当連結会計年度の財政状態および経営成績の分析は、以下のとおりです。なお、本稿に記載した予想、予見、見込み、見通し、方針、 所感などの将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであり、将来に関する事項には、不確実性を内在してお り、あるいはリスクを含んでいるため、将来生じる実際の結果と大きく異なる可能性もありますので、ご留意ください。

1. 当連結会計年度の経営成績の分析

2006 2007 2008 2009 2010

営業収益 3,061 3,335 3,596 3,498 3,442

(3月31日に終了した各年度)

営業収益:連結

0 1,000 2,000 3,000 4,000

(十億円)

(7)

 営業費用は2兆9,983億円、対前年度560億円減、対前年度比 では1.8%減少となりました。移動通信事業については、機種変 更時の販売奨励金単価や1台当たりの端末販売原価の減少など により減少しました。固定通信事業については、アクセスチャー ジや通信設備使用料の減少などにより減少しました。

 以上の結果、営業利益は4,439億円、対前年度7億円増、対前 年度比0.1%の増益と前年度並みとなりました。

 営業外費用(収益)は752億円となり、対前年度では269億円 費用が増加しました。これは、当期の持分法投資損失の増加に 加えて、前年度は匿名組合契約終了に伴う配当金363億円を収 益計上したことが主な要因です。

 これにより、税金等調整前当期純利益は3,686億円、対前年 度262億円減、対前年度比6.6%の減益となりました。税金費用 などの計上については、法人税、住民税及び事業税1,483億円、 法人税等調整額19億円を計上し、法人税、住民税及び事業税と法 人税等調整額をあわせた前年度比では201億円減少しました。  少数株主利益は少数株主に帰属する利益が57億円、前年度 比39億円利益が増加しました。これらの結果、当期純利益は 2,128億円、対前年度100億円減、対前年度比4.5%の減益とな りました。

●セグメント別の状況

a)移動通信事業

 移動通信事業では、au携帯電話サービスとして、インフラ、携 帯電話端末、料金サービス、コンテンツなどの総合的な商品力の 向上に努めてきました。

2006 2007 2008 2009 2010

営業利益 297 345 400 443 444

営業利益率 9.7 10.3 11.1 12.7 12.9

(3月31日に終了した各年度)

営業利益および利益率:連結

0 100 200 300 400 500

0 5 10 15 20 25

(十億円) (%)

連結損益計算書(要約)

(億円)

(3月31日に終了した各年度) 2009 2010 増減 20増減率(%)10

営業収益 34,975 34,421 △554 △1.6

営業費用 30,543 29,983 △560 △1.8

営業利益 4,432 4,439 7 0.1

営業外費用 483 752 269 55.6

税金等調整前当期純利益 3,949 3,686 △262 △6.6

 法人税、住民税及び事業税 2,009 1,483 △526 △26.2

 法人税等調整額 △ 306 19 325 ̶

 少数株主利益 18 57 39 213.5

当期純利益 2,227 2,128 △100 △4.5

2006 2007 2008 2009 2010

EBITDA 654 692 769 904 927

EBITDAマージン 21.4 20.7 21.4 25.8 26.9

(3月31日に終了した各年度)

EBITDAおよび EBITDA マージン:連結

0 200 400 600 800 1,000

0 10 20 30 40 50

(十億円) (%)

2006 2007 2008 2009 2010

au 65.8 93.7 46.4 15.5 45.7

au+ツーカー 48.1 55.8 35.8 10.6 ̶

(3月31日に終了した各年度)

移動通信純増シェア

0 20 40 60 80 100

(%)

(8)

・インフラ

 CDMA2000 1xEV-DO Rev.A方式のサービスエリアの拡充、通 話品質の向上のため設備の増強を行い、お客様満足度の向上を 図ってきました。ま た、2012年7月ま で に予 定 されてい る

800MHz帯の周波数再編や、ご契約者数およびデータ通信需要

の増加を見据え、新たに割り当てられる新800MHz帯のエリア拡 大を積極的に進めるとともに、2GHz帯の容量拡張を進めてまい りました。また、旺盛なデータ通信トラヒックに対する今後の対 応と、効率的な設備投資の両立を目的として、2012年のサービ ス提供を視野にLTE方式による3.9Gシステムの導入を決定してい ます。さらに、LTE導入に至るまでのお客様の高速データ通信 ニーズにお応えするため、2010年度後半には、既存のEV-DO

Rev. A設備のソフトウェアのアップグレードにより、下り最大

9.3Mbpsへの高速化を実現するMulti-carrier Rev. Aの導入を予 定しており、さらなるお客様満足度の向上を図ります。

・携帯電話端末

 au携帯電話端末では、お客様のさまざまなライフスタイルに お応えすべく、音楽や映像、カメラといった機能にこだわったモデ ル、読書やスポーツシーンを意識したモデル、使い易さや安心・ 安全を追求したモデル、「iida」ブランドのようなデザインを重視 したモデルといった幅広いラインナップを、年間で29機種販売し ました。

 なお、拡大するスマートフォン市場への取り組みとして、auとし ては初めてとなるAndroid™*1搭載スマートブック「IS01」と、 Windows®*2phone「IS02」を2010年6月に発売しました。特に

「IS01」は、独自のユーザインターフェースと日本のユーザを意識 した機能で、auの独自性を強く打ち出したモデルとなっています。

また、お客様の2台目保有を促すような取り組みとして、au初の デジタルフォトフレーム型端末「PHOTO-U SP01」についても 2010年6月に発売いたしました。

*1 「Android」は、Google Inc.の商標です。

*2 「 Windows®」は、米国Microsoft Corporationの、米国、日本およびその他の国におけ る登録商標または商標です。

・料金サービス

 新たな料金サービスとして、月額390円(税込)でお客様が指 定する3件までのau携帯電話への国内通話料が24時間無料とな る通話料割引サービス「指定通話定額」、月額390円(税込)から 始まるパケット通話料定額サービス「ダブル定額スーパーライト」 の提供を開始しました。また、「EZ WINコース」と併せてご契約 いただくと、「ガンガンメール」として送受信相手や写真・動画の 添付の有無にかかわらず、au携帯電話でのEメールが無料でご利 用いただける「プランEシンプル」および「プランE」の提供を開始 しました。

・コンテンツ

 auの音楽・映像サービス「LISMO!」について、従来の「音楽」「映 像」に加え、新たに「書籍」に関連するコンテンツを統合し、総合 エンターテインメントブランドとしてリニューアルしました。これに あわせ、「音楽」「映像」「書籍」の情報を横断的に検索できる機 能や、複数のコンテンツをまとめてダウンロードできるサービス 等の提供を開始しました。

 また、お客様に高画質・高音質な映像をお楽しみいただくた め、au携帯電話において、最大10MBの高画質ビデオの配信を開 始しました。

財政状態および経営成績の分析

参考:累計契約数

(万契約)

(各年度3月31日現在) 2009*1 2010*1 純増数*2

au合計 3,084 3,187 103

内モジュール系 (92) (109) (16)

CDMA 1X WIN(EV-DO) 2,272 2,617 345

CDMA 1X  781 545 △235

cdmaOne 32 25 △7

*1 各期末時点の契約数

*2 純増数=新規契約数−解約数

(9)

営業収益

 当連結会計年度の営業収益は2兆6,501億円と、対前年度691 億円減、対前年度比2.5%の減収となりました。主な減収要因は 以下のとおりです。

ARPU1契約あたりの月間平均収入)の減少

 「シンプルコース」を選択されるお客様の増加や指定通話定額 の導入に伴い、音声ARPUは対前年度比12.3%減の3,150円とな りました。データARPUについては、WINへの移行促進や「ダブル 定額スーパーライト」の導入などによる定額制の裾野拡大により、 対前年度比2.3%増の2,260円となりました。結果、総合ARPUは 対前年度比6.7%減の5,410円となりました。

・累計契約数の増加および解約率の低下

 2010年3月末の累計契約数は3,187万契約、累計シェアは 28.4%となりました。累計契約数は対前年度103万契約の増加、 純増数は対前年度で53万契約増加し、純増シェアは21.9%とな りました。なお、EZwebにご契約いただいているIP接続ベースで の累計契約数は2,697万契約、対前年度78万契約の増加となり、 純増シェアは38.2%となりました。

 また、解約率については、複数年契約型サービス「誰でも割」 の導入から2年を経過したことによる影響もあり、0.72%と対前 年度比0.04ポイントの微減にとどまりました。

 累計契約者数の増加および解約率の低下は、収益増加の要因 となりますが、ARPUの低下による収益減少要因の影響がこれを 上回ったことから、対前年度では減収となりました。

営業費用

 当連結会計年度の営業費用は2兆1,664億円、対前年度514億 円減、対前年度比2.3%減少しました。主な減少要因は以下のと おりです。

2006 2007 2008 2009 2010

営業収益 2,510 2,677 2,863 2,719 2,650

(3月31日に終了した各年度)

営業収益:移動通信事業

0 1,000 2,000 3,000

(十億円)

2006 2007 2008 2009 2010

解約率 1.20 1.02 0.95 0.76 0.72

(3月31日に終了した各年度)

解約率

0 0.5 1.0 1.5

(%)

2006 2007 2008 2009 2010

営業費用 2,154 2,292 2,408 2,218 2,166

(3月31日に終了した各年度)

営業費用:移動通信事業

0 1,000 2,000 3,000

(十億円)

au ARPU

(円)

(3月31日に終了した各年度) 2009 2010 増減 総合ARPU 5,800 5,410 △390  音声ARPU 3,590 3,150 △440  データARPU 2,210 2,260 50

*各期における平均ARPU

(10)

・販売手数料総額の減少

 お客様のご契約に伴い、販売代理店に販売手数料を支払って おり、当連結会計年度の携帯電話端末販売手数料の総額は機種 変更台数の減少および販売手数料単価の減少により、3,650億 円、対前年度600億円減少しました。なお、携帯電話端末の販売 手数料単価(新規販売および機種変更)については、当期秋冬モ デル以降、標準機能搭載機種の端末ラインナップが充実したこと に伴う端末調達単価の低減などの影響により36,000円と対前年 度3,000円減少しました。

・携帯電話端末販売原価の減少

 端末販売原価については、販売台数は微増となったものの端 末調達単価の低減により、総額は減少しました。なお、端末調達 平均単価は38,000円と対前年度3,000円減少しています。

・減価償却費の増加

 ご契約者の増加、通話品質の向上およびCDMA2000 1xEV-

DO Rev.Aのサービスエリア拡充に加えて、新周波数対応による

2GHz帯および新800MHz帯の整備を行ったことによる無線基地 局および交換局設備などの新設・増設に伴い、対前年度227億 円増加しています。

営業利益

 移動通信事業の営業利益については、営業収益の減少が大き く、4,837億円、対前年度177億円減、対前年度比3.5%の減益と なりました。

b)固定通信事業

 固定通信事業においては、FTTHサービスを中心とするアクセ ス回線の拡大に努めるとともに、法人のお客様向けには、海外 拠点の拡充によるお客様の海外事業展開の支援体制強化やソ リューションサービスの拡充に努めました。

・アクセス回線の拡大

 商品力の向上やサービスエリアの拡大などによりFTTHサービ スの拡販に努めるとともに、ケーブルテレビ会社との連携を進め、

「ケーブルプラス電話」「ケーブルテレビ」を含めたアクセス回線の 拡大に努めました。

FTTHサービス

 ポータルサイト「au one」や「auまとめトーク」、「auまとめライン」 などのサービスとあわせ、固定通信サービスと移動通信サービス の連携強化に向けて、FTTHサービス「ひかりone」の名称を2010 年1月に「auひかり」に変更しました。

財政状態および経営成績の分析

(参考)累計契約数*1

(万契約)

(各年度3月31日現在) 2009*1 2010*1 純増数

FTTH 110 151 41

メタルプラス 313 285 △28

ケーブルプラス電話 60 96 36

ケーブルテレビ 72 97 25

固定系アクセス回線*2 534 594 60

*1 各期末時点の契約数

*2 各アクセス回線数の合計値で重複を除く。

2006 2007 2008 2009 2010

営業利益 354 386 455 502 484

(3月31日に終了した各年度)

営業利益:移動通信事業

0 200 400 600

(十億円)

(11)

・サービスエリアの拡大

 戸建て向けのサービス「auひかりホーム」では新たに栃木県、 宮城県においてサービス提供を開始するとともに、北海道地域 においてもさらにサービス提供エリアを拡大しました。2010年4 月には石川県においてもサービス提供を開始し、北海道、宮城 県、石川県、関東地方の1都7県でご利用いただけるようになり ました。また、沖縄セルラー電話株式会社では2010年1月に沖縄 通信ネットワーク株式会社(OTNet)を連結子会社化し、沖縄県 内において光ファイバー回線を利用した高速インターネット・電 話・テレビ(当社提供)サービスをご利用いただける「auひかり ちゅら」を2010年3月より提供開始しました。

* 東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県、栃木県、群馬県、山梨県

・料金サービス

「auまとめライン」の提供開始

 NTT加入電話をご利用のお客様が、au携帯電話からご自宅、 ご自宅から携帯電話・固定電話への通話をお得な料金でご利用 いただけるサービスの提供を開始しました。前年度よりサービス 提供しています「auまとめトーク」とあわせ、全国どこででも当社 が提供する電話サービスを大変お得な料金でご利用いただける ようになりました。

・法人のお客様向けサービス 海外事業強化

 お客様の海外事業展開の支援体制強化のため、海外拠点を拡 充しました。

 アジア地域においては、中国上海に同地域で2社目となる「上 海凱迪迪愛通信技術有限公司」(KDDI SHANGHAI)を設立し、 2009年10月に営業開始しました。また、システムインテグレー ション事業、デジタルメディア事業を展開している香港のDMXテク ノロジーズ・グループ持株会社DMX Technologies Group Limited 社の株式を2009年12月に取得し、連結子会社化することによ り、お客様支援体制の強化を図りました。

 また、TELEHOUSEブランドで展開しているデータセンター事 業においては、日系通信事業者としてアフリカ地域で初のデータ センター「TELEHOUSE CAPE TOWN」をはじめ、南アフリカに

「TELEHOUSE JOHANNESBURG」、英国には同地域で4棟目と なる「TELEHOUSE LONDON Docklands WEST」を開設し、提供 エリアとともにブランドの拡大を図りました。

 今後成長が見込まれる開発途上国の市場参入を目的とし、バン グラデシュのインターネット接続サービス通信事業会社BRAC BD Mail Networks Limited(以下「bracNet」)に対し、同社の主要 株主であるデフタ・パートナーズが設立した事業持株会社gNet DEFTA Development Holding,LLCおよびBRAC、ならびbracNet と合意し、2010年1月に出資を完了しました。

 また、成長市場である米国の移民向け携帯電話市場への参入 を目的とし、当社連結子会社であるKDDI America, Inc.は、2010 年1月に米国MVNO事 業 者であるLocus Telecommunications, Inc.およびTotal Call International,Inc.を連結子会社化しました。

営業収益

 当連結会計年度の営業収益は8,392億円、対前年度95億円 減、対前年度比1.1%の減収となりました。主な減収要因は以下 のとおりです。

FTTHサービス収益増加

 当社および中部テレコミュニケーション株式会社におきまして、 FTTHサービスの拡販に努めた結果、同サービスの収益は着実に 増加しています。

・ジャパンケーブルネット(JCN)グループ CATV局数増加に伴う 収益増加

 当連結会計年度において、新たに3局を連結子会社化したこと に伴い、収益が増加しました。

2006 2007 2008 2009 2010

営業収益 619 714 719 849 839

(3月31日に終了した各年度)

営業収益:固定通信事業

0 200 400 600 800 1,000

(十億円)

(12)

・当社音声系サービス収益減少

 音声系サービスの収益は、固定通信事業のサービス形態が音 声通信からIP、インターネットへとシフトしているため、減少して います。前記2点の増収効果を上回る減少となっていることから、 固定通信事業全体の営業収益は減収となりました。

営業費用

 当連結会計年度の営業費用は8,834億円と、対前年度219億 円、対前年度比2.4%の減少となりました。主な減少要因は以下 のとおりです。

・設備関連費用の減少

 音声通信の減少に伴い、アクセスチャージや通信設備使用料 といった設備関連費用が減少しました。

営業利益(損失)

 固定通信事業の営業損益については、FTTHの獲得推進など に伴い営業損失442億円となりました。アクセスチャージや通信 設備使用料などの費用減少に努めた結果、損失幅は対前年度 123億円縮小しています。

c)その他事業

 その他事業については、当社グループ全体の競争力を強化する ため、今後の成長が見込まれる事業分野を重点的に強化しました。

営業収益

 当連結会計年度の営業収益については、1,122億円、対前年 度395億円、対前年度比54.2%の増収となりました。

営業費用

 当連結会計年度の営業費用については、1,087億円、対前年 度335億円、対前年度比44.5%の増加となりました。

財政状態および経営成績の分析

財政状態および経営成績の分析

2006 2007 2008 2009 2010

営業費用 680 763 783 905 883

(3月31日に終了した各年度)

営業費用:固定通信事業

0 200 400 600 800 1,000

(十億円)

2006 2007 2008 2009 2010

営業損失 –61 –49 –65 –57 –44

(3月31日に終了した各年度)

営業損失:固定通信事業

–100 –80 –60 –40 –20 0

(十億円)

2006 2007 2008 2009 2010

営業収益 104 109 167 73 112

(3月31日に終了した各年度)

営業収益:その他事業

0 50 100 150 200

(十億円)

2006 2007 2008 2009 2010

営業費用 100 102 158 75 109

(3月31日に終了した各年度)

営業費用:その他事業

0 50 100 150 200

(十億円)

(13)

営業利益

 その他事業の営業利益については、35億円、対前年度60億円 の増益となりました。

 その他事業における業績の改善要因は、コールセンター事業 およびコンテンツ事業などにおける収支の改善によるものです。

(注) 上記に記載しているセグメント別の営業収益は、外部顧客に対する売上高とセグメン ト間の内部売上高の合計です。

●営業外費用(収益)の状況

 当連結会計年度の営業外費用(収益)の純額は752億円の損失 となり、対前年度269億円費用が増加しました。費用増加の主な 要因は以下のとおりです。

・支払利息

 当連結会計年度末における当社グループの有利子負債は1兆 968億円、対前年度末で2,218億円増加しました。これに伴い 当連結会計年度の支払利息は127億円、対前年度7億円増加しま した。

・持分法による投資損益

 持分法による投資損益は100億円の損失となり、対前年度77 億円損失が増加しました。主な増加の要因はUQコミュニケー ションズ株式会社において、2009年7月より有料サービスを開始 し、エリアを拡大したことに伴い、償却費負担が増加したことに よるものです。

・減損損失など

(当連結会計年度)

・事業構造改革費用

 固定通信事業のネットワークスリム化(低稼働設備の集約、撤 去など)に伴い、稼働率が低下した国内伝送路などの資産につい て、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額328億円 の減損損失および撤去に伴う固定資産除却損152億円、合計 481億円を事業構造改革費用として計上しました。

・減損損失

 当連結会計年度の減損損失は107億円となり、対前年度573 億円損失が減少しました。当連結会計年度の主な内容は、国内 伝送路などの一部を含む稼働率が低下している資産について、 帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額103億円を計 上したことです。

(前連結会計年度)

・匿名組合契約終了に伴う配当金363億円

 2001年9月に実施した土地建物などの証券化に伴って設定・譲 渡した信託受益権を、2008年10月に特別目的会社の一つである 株式会社セントラル・タワー・エステートから取得したことに 伴い、当該特別目的会社を営業者とする匿名組合契約は2008年 12月に終了しました。当該匿名組合の出資者である当社は、 匿名組合契約終了に伴う配当金363億円を受領し、特別利益に 計上しました。

・減損損失680億円

【現行800MHz帯設備の減損】

 周波数再編により、2012年7月以降使用を停止する上記設備 について、当該設備に対応した携帯電話端末の契約者が減少傾 向にあることを受け、当該設備から生み出すキャッシュ・フロー の収支管理体制を整備し、収支の把握が実現可能となったこと から、同資産グループを独立した資産グループに区分変更しまし た。当該資産グループについては、対応携帯電話端末の減少に 伴い設備稼働が減少傾向にあることなどから、帳簿価額を回収 可能価額まで減額し、当該減少額435億円を減損損失として計 上しました。

2006 2007 2008 2009 2010

営業利益(損失) 4 7 9 –3 4

(3月31日に終了した各年度)

営業利益(損失):その他事業

–5 0 5 10

(十億円)

(14)

【 ひかりoneホーム100設備の減損】

 上記設備を使用するサービスの契約者が減少傾向にあること を受け、当該設備から生み出すキャッシュ・フローの収支管理体 制を整備し、収支の把握が実現可能となったことから、同資産グ ループを独立した資産グループに区分変更しました。当該資産グ ループについては、「ギガ得」プランの導入以降、商品力が低下し、 契約者が減少傾向にあることなどから、帳簿価額を回収可能価額 まで減額し、当該減少額185億円を減損損失として計上しました。

・固定資産除却損91億円

 ひかりoneホーム100設備の撤去に伴う固定資産の設備撤去 費91億円を特別損失として計上しました。

●法人税、住民税及び事業税と法人税等調整額の状況  当連結会計年度における法人税、住民税及び事業税は1,483 億円、法人税等調整額は19億円を計上し、法人税、住民税及び 事業税と法人税等調整額をあわせて対前年度201億円減少しま した。この主な要因は、課税所得の減少によるものです。

●資産の状況

 2010年3月期末の連結の総資産は3兆8,195億円、対前年度 末3,904億円増加、負債は1兆7,411億円、対前年度末1,933億円 増加、純資産は2兆785億円、対前年度末1,971億円増加となり ました。これに伴い、自己資本比率は52.8%、対前年度末比0.9 ポイント減少しました。資産増加の主な要因はLiberty Global Japan Ⅱ,LLC、Liberty Japan,LLCおよびLiberty Jupiter, LLCの3社 の持分のすべてを取得し、Liberty Global, Inc.グループの株式会 社ジュピターテレコムに対する出資関係を承継したことにより関 係会社株式および投資有価証券が増加したことによるものです。 負債増加の主な要因は長期借入れおよび社債発行などによるも のです。

財政状態および経営成績の分析

2. 設備投資および資産の状況

2006 2007 2008 2009 2010

総資産 2,501 2,803 2,879 3,429 3,820

(各年度3月31日現在)

総資産

0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000

(十億円)

2006 2007 2008 2009 2010

純資産 1,296 1,537 1,716 1,881 2,078 自己資本比率 51.8 54.1 58.5 53.7 52.8

(各年度3月31日現在)

純資産および自己資本比率

0 500 1,000 1,500 2,000 2,500

0 20 40 60 80 100

(十億円) (%)

2006 2007 2008 2009 2010

有利子負債 771 620 572 875 1,097

D/Eレシオ 0.59 0.41 0.34 0.48 0.54

(各年度3月31日現在)

有利子負債および D/Eレシオ

0 200 400 600 800 1,000 1,200

0 0.2 0.4 0.6 0.8 1.0

(十億円) (倍)

(15)

2006 2007 2008 2009 2010

FTTH 66 33 23 43 55

その他 69 55 86 98 84

 合計 135 88 110 141 139

(3月31日に終了した各年度)

設備投資:固定通信事業

0 50 100 150

(十億円)

●設備投資の状況

 当社グループではお客様にご満足いただけるサービスの提供と 信頼性ならびに通信品質向上を目的に、効率的に設備投資を実 施しました。主な事業の種類別セグメントの設備投資の状況は、 次のとおりです。

(a) 移動通信事業

 ご契約者の増加・通話品質の向上およびEV-DO Rev. Aのサー ビスエリアの拡充に伴い2GHz帯周波数における整備を行いまし た。同時に800MHz帯周波数の再編において新たに割り当てら

れる新800MHz帯の整備を行い、無線基地局および交換局設備

などの新設・増設を行いました。また、CDMA 1X WIN契約者・ データ定額制加入者の増加およびau one GREEなどSNS(ソー シャル・ネットワーキング・サービス)などの普及によるデータ通 信トラヒックの増加を受けて、IP系関連設備についても増設を行 いました。

(b) 固定通信事業

 個人のお客様向けにおいては、auひかりなどのFTTH事業の展 開に伴うネットワークの構築やIP電話関連設備、その他関連設 備の新設、増設を行いました。

 法人のお客様向けにおいては、IP-VPNサービス、広域イーサ ネットサービスの需要増およびKDDI Wide Area Virtual Switchな どの新サービスの提供による商品力強化に伴い、関連設備の増 設を行いました。

 また、伝送路、局舎などのインフラ設備では、需要増に対応し てアクセス系ネットワーク、バックボーンネットワークの容量増強 を行うとともに、サービスの信頼性ならびに通信品質向上を目的 とした対応を行いました。

 今後、当社グループは、会社を取り巻く環境の変化に迅速に対 応しながら、持続的な成長に向けて事業基盤の強化を図り、あ らゆるサービスにおけるお客様満足度No.1を目指し「新たな価値 創造」にチャレンジしていきます。

 移動通信事業においては、より一層のお客様満足度向上に向 けて、お客様の多様なニーズに合わせた魅力ある携帯電話端末・ 新サービス・新コンテンツを開発・提供することにより総合的な 商品力を高め、今まで以上に快適なモバイル環境のご提供に努 めるとともに、ビジネス領域の拡大を目指します。また、法人のお 客様向けのサービスにおきましては、移動通信と固定通信を融合 したサービスの提供をすすめ、お客様の利便性向上に努めます。  固定通信事業においては、FTTHサービス「auひかり」「コミュ ファ光」「auひかりちゅら」の販売促進に努めるとともに、ケーブ ルテレビ会社との連携を進め、「ケーブルプラス電話」「ケーブルテ レビ」を含めたアクセス回線のさらなる拡大を目指します。また、 法人のお客様については、「会社力、最大化へ。」をスローガンに、 データセンターをコアとして、ネットワーク回線やIT機器から高 度な運用保守までをワンストップで提供することにより、国内・ 国際を問わずお客様のビジネスの発展に貢献します。

2006 2007 2008 2009 2010

800MHz 1X 108 69 17 3 1

800MHz EV-DO 45 20 6 3 0

2GHz 40 132 171 107 74

新800MHz ̶ ̶ 69 200 204

共通設備 82 108 129 119 97

 合計 275 329 392 432 377

(3月31日に終了した各年度)

設備投資:移動通信事業

0 100 200 300 400 500

(十億円)

(16)

財政状態および経営成績の分析

3. 資本の源泉および資金の流動性に係る情報

キャッシュ・フロー(要約)

(億円)

(3月31日に終了した各年度) 2009 2010 増減

営業活動CF 7,122 7,400 278

投資活動CF △7,755 △9,244 △1,490

FCF △632 △1,844 △1,212

財務活動CF 1,915 1,492 △423

現金・現金同等物残高(手元流動性) 2,003 1,655 △348

●キャッシュ・フロー

a)営業活動によるキャッシュ・フロー 7,400億円の収入 対前年度278億円収入増

 当連結会計年度の営業活動によるキャッシュ・フローは、

7,400億円の収入となりました。この主な内訳は、税金等調整前

当期純利益3,686億円、減価償却費4,609億円、事業構造改革 費用407億円のプラスおよび法人税等の支払い1,980億円の支出 となっています。

b)投資活動によるキャッシュ・フロー 9,244億円の支出 対前年度1,490億円支出増

 当連結会計年度の投資活動によるキャッシュ・フローは、

9,244億円の支出となりました。この主な内訳は、有形・無形固

定資産の取得による支出4,945億円および株式会社ジュピターテ レコムへの出資関係の承継を目的とした中間持株会社3社持分 の取得に係る支出3,625億円(取得諸経費を含む)となっています。

(注) 当期実施した設備投資の主な内容については、「P.73 設備投資の状況」をご参照ください。

c)フリー・キャッシュ・フロー

△1,844億円 対前年度1,212億円支出増

 営業活動によるキャッシュ・フローと投資活動によるキャッ シュ・フローを合計したフリー・キャッシュ・フローは、前連結会 計年度と比較して1,212億円減少し△1,844億円となりました。

d)財務活動によるキャッシュ・フロー 1,492億円の収入 対前年度423億円収入減

 当連結会計年度の財務活動によるキャッシュ・フローは、

1,492億円の収入となりました。この主な内訳は社債および長期

借入金によるものとなっています。

●流動性

 当連結会計年度末における当社グループの現金及び現金同等 物の残高は1,655億円と、対前年度末2,003億円と比較して348 億円減少しました。これらのいわゆる手元流動性残高について は、当社の財務状況および金融環境に応じ変動しています。

●資金需要

 当連結会計年度においては、借入金返済・社債償還資金、設 備投資資金、投融資資金の一部に充当するため、社債発行によ り1,500億円、金融機関より1,995億円の資金調達を実施しまし た。その他の所要資金は自己資金により賄っており、当連結会計 年度末における社債残高は対前年度末1,302億円増加の4,579 億円、借入金残高は860億円増加の6,233億円、リース債務残 高は153億円となりました。

●為替リスク

 当社グループは、外貨建ての営業取引、海外投融資などに伴う 為替変動リスクに対して、各通貨建ての資産負債のバランスを勘 案しつつ、必要に応じ為替予約および通貨スワップなどを利用 し、ヘッジを行う方針です。

(17)

●財政政策

 当社グループは、資金調達に関し、低コストかつ安定的な資金 の確保を基本に、財務状況や金融環境に応じ、最適と思われる 調達手段を選択することを方針としています。

 また、親会社による資金の集中化および効率化についても積 極的に進めています。大部分の子会社における資金の過不足を 親会社が一括で管理し、資金需要に対しては親会社から貸し 付ける体制を整備することにより、ファイナンスコストの抑制に 努めています。

 これらの結果、当連結会計年度末の連結有利子負債残高1兆 967億円における直接調達と間接調達の比率は42%:58%、親 会社における調達比率は97%となりました。

 なお、当社の格付については、2007年3月に格付投資情報 センターより長期優先債務格付Aプラスを付与されています。

●偶発債務

 当連結会計年度末における第三者に対する保証債務残高は 362億円となりました。

支払期限ごとの債務額

(億円) 償還総額 1年以内 1年超3年以内 3年超5年以内 5年後以降

社債 4,580 830 650 1,750 1,350

金融機関借入 6,234 1,256 2,465 1,594 919

その他 1 1 0 ̶ ̶

リース債務 153 44 81 28 0

 合計 10,968 2,131 3,196 3,372 2,269

●約定返済

4 .重要な会計方針および見積り

 当社グループは、特に以下の重要な会計方針が、当社の連結 財務諸表の作成において使用される当社グループの重要な判断 と見積りに大きな影響を及ぼすと考えています。

●固定資産の耐用年数および償却方法

 固定資産の耐用年数については適正に見積もっています。前連 結会計年度においては機械設備の耐用年数変更および移動通信 事業の機械設備の償却方法変更(定額法⇒定率法)を行いました が、当連結会計年度末時点では新たに耐用年数および償却方法 の変更が必要な資産はありません。なお今後については、市場・ 環境および技術上の変化が急速に進展した場合、あるいは新た な法律や規制が制定された場合には、適正な見積りを実施した 上で耐用年数および償却方法を変更する可能性があります。

●固定資産の減損

 減損損失の算定にあたっては、他の資産または資産グループの キャッシュ・フローから概ね独立したキャッシュ・フローを生み出 す最小の単位によって資産のグループ化を行っています。  前連結会計年度においては、周波数再編により2012年7月以 降使用を停止する現行800MHz帯設備について、対応端末の減 少により設備稼働が減少傾向にあることから、帳簿価額を回収 可能価額まで減額し、435億円の減損損失を計上しました。ひか りoneホーム100設備につきましては、「ギガ得」プラン導入以降、 商品力が低下し、契約者が減少傾向にあることなどから、帳簿 価額を回収可能価額まで減額し、185億円の減損損失を計上し ました。なお、当資産グループの回収可能価額は使用価値により 測定しており、将来キャッシュ・フローを2.30%で割り引いて算

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定しました。国内伝送路設備などの一部を含む遊休資産につい ては、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、16億円の減損損失 を計上しました。なお、当資産グループの回収可能価額は正味売 却見込価額により測定しました。また、一部の子会社の事業用 資産などについても43億円の減損損失を計上しました。  当連結会計年度においては、事業構造改革費用として固定通 信事業のネットワークスリム化(低稼働設備の集約、撤去など)に 伴い稼働率が低下した国内伝送路などの資産について、帳簿価 額を回収可能価額まで減額し、328億円の減損損失(事業構造 改革費用)を計上しました。国内伝送路設備などの一部を含む稼 働率が低下している国内伝送路および遊休資産などについては、 帳簿価額を回収可能価額まで減額し、103億円の減損損失を計 上しました。なお、当資産の回収可能価額は正味売却価額によ り測定しました。また、一部の子会社の事業用資産などについて も4億円の減損損失を計上しました。

●繰延税金資産・負債

 帳簿上の資産・負債の計上額と税務申告書上の価額との一時 的差異に関して法定実効税率に基づき繰延税金資産および負債 を計上しています。なお、繰延税金資産については、予想される 将来の課税所得水準および利用可能なタックスプランニングを 考慮のうえ、実現しないと考えられる金額については、評価性引 当金を計上しています。

●退職給付債務、退職給付費用

 退職給付債務は、数理計算上で設定される基礎率に基づき算 出しています。基礎率とは、主に割引率、予定死亡率、予定退職 率、予定昇給率などがあります。割引率は国内の長期国債の市 場利回りを基礎に算出しており、予定死亡率、予定退職率、予定 昇給率は、統計数値に基づいて算出しています。

 実際の結果が前提条件と異なる場合、また合併・分割などに 伴う制度変更があった場合、その影響は累積され、将来にわたっ て規則的に認識されるため、将来期間において認識される退職 給付費用および退職給付引当金に影響を及ぼします。

 また、退職給付費用計上の際の期待運用収益率は、保守主義 の原則により、割引率に連動して設定しています。

財政状態および経営成績の分析

参照

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